介護が必要になった方を目の前にして、その方に、その方らしく、穏やかに、よりよい生活をしてもらいたい、と願い、一生懸命介護をしているのに、こちらの想いをなかなかわかってもらえない。
介護をしているのだから笑顔で、関係は良くなるはずがうまくいかず、イライラが募ることもあるのではないでしょうか。
看護(介護)ふれあい学の基礎を作られたアメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士は「患者は医師のベスト・パートナー」であると述べています。
介護の場面で、その人のために介護するのに、その本人に寄り添い、巻き込んでいかなくては成り立ちません。パーソン・センタード・ケアが必要なのです。
その、本人に寄り添い、巻き込む力こそ、コミュニケーション能力なのです。
それは、介護を必要としながら生きていく、その本人の「生きる力」を引き出すことや、「どう生きたいのか」本当の気持ちを確認するためのコミュニケーションから始まるのだと考えています。
だからこそふれあいマインドを持つコミュニケーションを学ぶ必要があるのです。
セミナー・講座の詳細については、こちらをご覧ください。
介護者ひとりひとりの感じ方や考え方、価値観が違うから同じ対応ができるわけがない。介護を必要としている方だってひとりひとり違うんだから同じ対応でうまくいくはずがないのです。
介護の手引書を読んでも、あなたと介護を必要としている方が幸せになる介護の方法はどこにも書いていません。
あなたが満足できる介護は、あなたにしかわからないのです。
あなたが満足できる介護はあなたの中にあります。
困った時にどうしたらいいか?
問題解決ができる「具体的な対話の方法」に焦点をあてています。
介護のイライラをどうしたらいいのかわからない、どう対応したらいいかわからないという悩みは多くの介護者がもっているのではないでしょうか。
介護者だって人間。聖母マリア様ではないのだから、あるがままの1人の人間として、相手の心に寄り添い、向き合いながら、お互いが関われてよかったと満足できる人間関係を深めていく方法です。
介護者同志の関係にも効果的です。
介護は介護を必要としている方を真ん中に囲み、チームでおこないます。
介護者同志が理解し合い、お互いが満足できる関係になれたらどんなに心強いでしょう。
多くの介護者が関係づくりに効果的なコミュニケーションのとり方を学んだことがありません。
介護を必要としている方のことを想い、よりよい生活を送れるように一所懸命やればやるほど、関係がギクシャクして
イライラしたり
疲れ果てたり
感情的な波にのまれたりします。
そんな時こそ、信頼できる「指針」があると、どんなに楽でしょう。
「今、なんて言ったらいいの?」
効果的なコミュニケーションができる!と確信が持てることで、迷いやブレがなくなります。
それぞれの状況で、より効果的なコミュニケーションが自分でわかるようになると、気持に余裕ができるので本当に介護がラクになります。
介護の質の決め手はコミュニケーション能力、相手との良好な関係性の構築です。
介護する人もされる人も人間。
言葉をかわし、思いを通わせながらお互いを理解していくことが大切です。
介護者が、その方の瞬間瞬間の想いを察知し、言葉で確認してみることで、その人を理解する機会を得ることになりますし、介護される人にとっても「わかってくれた」という安心感が得られることで、介護を受けやすくなります。
介護とは、よりよく日常の生活ができるように、できない部分を援助するこ とですが、なにをしたいのか、なにを食べたいのか、食べたくないのかなど、 その気持ちを考え、受け止めながら援助していくことが必要です。
一方で、介護者も人間です。受け入れられない事もあるでしょう。 そんな気持ちを率直に伝えていくことも時には必要です。
互いに意志の疎通をはかり、通じ合い、わかり合うことで、介護「する」「される」という関係ではなく、お互いに感謝しあえる関係になることを目指しています。
介護される人の人格を尊重することと共に、介護される人の自立が叫ばれていますが、介護される人の自立とは、その人が自分らしく生きていくことであり、それを援助していくことは、その人の「いままでの物語」や「これからどう生きたいか」を知ることであり、コミュニケーションなしには成立しません。
そのコミュニケーションのとり方に、人格の尊重が反映されなければならないのです。記憶があるとか、ないとかでなく、その時その時ある一瞬一瞬のその感情を受け止めながら理解していくこと、つまり人間としてのかかわりを持ち、その思いを具現化していく援助の方法を学びます。
介護される人の想いを聞く、理解することは大切なことですが、介護する側にもいろいろな想いがあります。
介護者も人間、言いたいことだってあります。
自分さえ我慢すればいいとか、仕方がないとか思ってはみるものの、どうもすっきりしないことがありませんか。
「介護が必要な人に私の方が困っていることを言うなんて」と介護者だからと我慢したり、立場上言ってはいけないと思って、しかたがないとあきらめてしまうことはありませんか。
介護者のこういう我慢がつのると、相手を受入れられなくなり、誤解や悪口に発展してしまうのです。
自分の気持ちを率直に語り、相手に理解してもらうことができれば、誤解や悪口をさけられるだけでなく、自分を知ってもらうことができるのではないでしょうか。
関係を壊したくないからなかなか言えないという声をよく聞きます。
言わないで我慢していても、我慢にも限界はあります。
お互いの関係を保ちながらこちらの気持ちを率直に話す話し方を学びます。
講座の内容は
・相手の気持ちに寄り添う方法(能動的な聞き方)
・自分の気持ちを率直に伝える方法(わたしメッセージ)
・対立してしまったとき、勝ち負けではない解決の方法(勝負なし法)
の大きな三つの柱から成り立っています。
このスキルを身につけると、互いに信頼関係がうまれ、共に今、ここにいることが心地よく感じられるようになります。
介護者の気持ちに余裕がうまれ、介護者であることに心からやりがいを感じられるようになります。
ふれあい介護をするために、コミュニケーションの力を向上するための場が講座です。
講座は体験学習とロールプレイでトレーニングをし、コミュニケーションに対する関心と能力を高め、実践力を身につけます。
人は揺れ動く心模様を持ち、人生を生きています。
そんな心模様を命の尊厳として受け止め、寄り添う人がいたら、どんなに心強いでしょう。
いつか行く道へ
今は私が寄り添い、いずれは誰かが私に寄り添う
そんなお互いのためのふれあいを実現していきたいです。
セミナーご参加はこちら